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実質ラジオハナヤマタと言われた「田中美海のかもん!みなはうす」#12を視聴した感想(前編)

 

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 2020年3月18日、文化放送超A&G +で毎週火曜25時30分から放送中の番組『田中美海のかもん!みなはうす(パーソナリティ:田中美海)』に番組初ゲストとして声優の上田麗奈さんが登場。二人が織りなす笑いと感動のトークに多くの視聴者が熱狂した。

 

 

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 田中美海上田麗奈のコンビと言えば2014年7月に放送されたアニメ『ハナヤマタ』での共演が印象深いオタクが多いのではないだろうか。また、二人はアニメのタイアップWebラジオとして放送されていた『ラジオハナヤマタ~校内放送、しませんか?』のメインパーソナリティーである。アニメタイアップのラジオにも関わらずその人気からアニメ本編終了後も放送を続け、実際の放送期間は半年以上にわたる。

 

 

また、2015年3月にラジオの放送が終了した後も2015年9月・10月と2016年10月の3度にわたる店内放送イベントや田中美海FIVE STARS(2015年12月ゲスト回)、高橋李依上田麗奈 仕事で会えないからラジオ始めました」(2018年4月、高橋李依の代打として田中美海が登場)といった様に多くのラジオ番組で共演を果たす事となった。

 

最近では上田麗奈田中美海 2人のトクベツ講義」(2019年11月)という学祭イベントと称してラジオハナヤマタの復活を目論む過激派も現れる程だ。なお、筆者はこのイベントのチケット争奪戦に敗れヤケクソな記事を書いた事もある。

mlml777.hatenablog.com

 

上記イベントの詳細は謎のままである。ラジオハナヤマタにおける太鼓の達人接待エピソードの後日談が語られたという情報だけをTwitterで入手したがそれ以上は敢えて触れないようにしている。今後とも筆者が当イベントについて語る事はないだろう。

 

 

さて、話が逸れてしまったが今回は「田中美海のかもん!みなはうす」(以下みなはうす)の上田麗奈さんゲスト回の感想をまとめていこうと思う。なお、筆者は既に放送が終了したラジオハナヤマタの事を令和になっても繰り返し話題に上げるいわゆる「ラジオハナヤマタ残党」である。田中美海さんと上田麗奈さんの二人の関係性については2014年~2016年辺りのままだと思って生きているので現代を生きるオタクとは多少の認識のズレがあるかもしれない。その辺はご了承いただきたい。

 

安心と信頼のOPトーク、これが2020年のラジオハナヤマタ

(2:10~)

田中『改めまして田中美海です。 では更地に来てくれたゲストさんをご紹介しましょう!この方です!』

上田『皆さん~こんにちは~上田麗奈で~す!』

田中『いぇ~い!うえしゃま~いらっしゃいませ~~(パチパチパチ)』

上田『いらっしゃいました~』

田中『この更地に~ようこそ!

上田『何もないw本当に何もないw』

田中『何もないw本当に今んとこ何もないんですけど~』

上田『ねぇ~土地だけね!』

田中『土地だけなんです~w』

 

直近に放送された「山下七海のココどこ??」という番組でゲスト出演する上田麗奈さんを見た時に「すっかり立派な先輩声優になってる。もう鶴の声とかやらないんだろうな…」と不安に思っていた自分を恥ずかしいと感じる程に開幕からラジオハナヤマタなやり取りが繰り広げられていた。

 

比喩でなく 本当に視聴している最中に声が出てしまった。Twitterなどでたまに見かける「良すぎて電車の中で声だしちゃったw」という内容のツイートも嘘ではないなと感じた瞬間である。

 

 ちなみにこのOPトーク、リスナーの多くがどのようなやりとりになるかを予想していたかと思うが筆者の場合は下記の通りだ。

 

 

 微妙にニュアンスは違うかもしれないが「いらっしゃいませ~」と拍手で迎えるシーンやみなはうすの更地設定にツッコんでいくという意味では多少は合致していると言えよう。個人的に作家の浅野さんのカンペを読むシーンは自信があったのだが今回は残念な結果となってしまった。また、ラジオハナヤマタにおける頻出パターンである田中美海さんの復唱」を忘れてしまった点も痛い。記述した二人の会話の中では「何もない」「更地」といったワードが繰り返されている点にも注目したい。

 

上田麗奈さんが「かもん!みなはうす」に爆笑する理由

(2:48~)

田中『なんかね、この番組を知ってて下さったという事で」

上田『はい』

田中『この番組タイトル「かもん!みなはうす」褒めてくれたと」

上田『ウフフフwンフフフフw』

田中『フハハハwあれ?何で笑ってるw?何で笑ってるんだろw』

上田『なんか、あの~はじめて「かもん!みなはうす」って…ンハハハハハハww』

田中『なんで笑うんですかwwひどいよ~!OPの「チャッチャッチャッチャッ♪」とか「かも~ん!」とか凄いずっと笑ってて~』

上田『い~やぁ~、なんか、なんかねぇ「これ誰が考えたんだろう?」ってw』

上田・田中『アハハハハハハww』

 

 上記の通り田中美海さんが「かもん!みなはうす」という単語を発する度に上田麗奈さんは爆笑し続けている。このやりとりは事前放送前の告知ツイートにもみられる。

 

 

 「何がそんなに面白いの?」と不思議に思う視聴者も多いだろうが、上田麗奈さんのギャグセンスは小学生レベルだという事をここで言及しておきたい。以前、しごはじのラジオ内にて本人が語っていたのだが「このぶどう、ひとつぶどう?」「アルミ缶の上にあるミカン」といったギャグと言うよりは言葉遊びに近い表現を「凄く面白い!」と絶賛していたことがあるのだ。このギャグが「面白い!」という表現は芸術家思考の上田麗奈さんにとって「Funny」よりも「Interesting」に近いのかもしれないが、とにかくこういうギャグが大好きなようだ。これらのセンスは今回上田麗奈さんが発売するニューアルバム「Empathy」の購入特典にも反映されている。

 

 

 クールな表情で写るブロマイドに達筆な字で書かれる小学生ギャグは一周回ってシュールな笑いを誘う。敢えて漢字を使用せずに全部ひらがな表記で書かれているのはやはり発音せずとも一目見て言葉遊びになっているという事を印象付ける為だろうか。以上のことを踏まえると「あのしっかり者のみなみが「かもん!みなはうす」とダサい言葉を喋っている!」というのが彼女のツボにハマるのは自明の理と言えよう。

 

田中美海さんを弄る上田麗奈さん

ここでラジオハナヤマタの法則の一つ、弄る上田麗奈さんを紹介しておこう

(3:24~)

上田『作家さんが(この言葉を)考えたにしては珍しいな~と思ってw』

田中『私、田中美海が考えましたよ…w』

上田『いやぁ~~どうりでw!』

田中『どうりでってwww』

上田『アハハハハww』

 

単刀直入にいえば「ネーミングセンス凄いね(笑)」と煽っている訳である。「どうりで」の声のトーンから上田麗奈さんがニヤニヤしながら話す様子が容易に想像出来るだろう。普段、ツッコまれる事が多い上田麗奈さんは田中美海さんの弱点を見つけるとここぞとばかりに弄っていく節がある。上田麗奈さんが人を弄りだすというのもラジオハナヤマタの特徴の一つではないだろうか。このような弄りは普段人の気持ちを繊細に考えてしまいがちな上田麗奈さんだが「みなみだから大丈夫!」と信頼しているからこそできる芸当だろう。ちなみに「ラジオハナヤマタ~店内放送、しませんか?Vol.1」でも同様のやり取りがみられる。ちょうど店内放送の収録時期に田中美海写真集「らすとてぃーんさまー」が発売され、この事に言及すると田中美海さんが「本当に嫌だ!」と恥ずかしがる事を利用した弄りである。

 

田中美海写真集 らすとてぃーんさまー

田中美海写真集 らすとてぃーんさまー

  • 発売日: 2015/08/25
  • メディア: 大型本
 

 

田中美海FIVE STARS」でも散々ネタにされた噂の写真集である。余談だが当時ラジオの影響もあり、田中美海さんの出演するイベントにこの写真集を客席から掲げて田中美海さんからレスを貰うという行為が流行した。筆者はそういうタイプのオタクの方とは話合わなさそうだなと思いながらイベントの様子を見ていたのだがそれも懐かしい記憶だ。その他で言えば「本日のつぶやき特選集」トラック3に収録されている「みなみは今日、いつもと違う服を着ている」という辺りだろうか。ラジオハナヤマタ本編の第13回にて収録された「なんかみなみさぁ、いつもこの服着てる気がする」というやり取りの後に「みなみを服で弄る事」を覚えたらしい。

 

ちなみにそんな田中美海さんのいつもの服はハナヤマタ公式アカウントに掲載されている。

 さらに付け加えるならラジオハナヤマタイベントの来場者特典である上田麗奈画集の中に作家さんも上田麗奈さんの弄りについてコメントを残している。

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うえしゃまなりの反抗

 「まぁあくまでも想像であるが。」と書かれてはいるが二人のやりとりを近くで眺めてきた作家さんが言うのだからその信ぴょう性は高いだろう。

 

 

さて、そんな田中美海さんを弄る武器を得た上田麗奈さんだが数秒後に事態は急変する。そう、「かなしみおさしみ使用権」についてだ。

 

(3:45~)

田中『あ、そうだ!OPで問いただすって言ってた事』

上田『あっ…w』

田中『一応ね、私がラジオとかで使っている「かなしみおさしみ」っていう言葉がですね。』

上田『はい…』

田中『あの~今度、今日発売されている「Empathy」の方で。何か特典の方に』

上田『はい…』

田中『「かなしみおさしみ」っていうのが使われているぞ!っていうのを小耳にはさみまして』

上田『あ、小耳に挟んでw』

田中『小耳に挟みんでw実際私も見ちゃったんですけど…』

上田『見ちゃったんですねw』

田中『これ気にってくれたって事なんですかね?嬉しいなぁ~嬉しい』

上田『そうなんです…』

田中『チラ!』

上田『んなぁ~~!!はぁ~~~!!!(鳴き声)』

 

 田中美海さんの「あ、そうだ!」の一言で一瞬で形勢逆転する様は美しさすら覚える。今までノリノリだった上田麗奈さんがすぐに弱点を突かれて「はい…」と反省する様子も二人の関係性を良く表している場面である。

 

さて、この会話の中にはもう一つ重要な場面がある。それは田中美海さんが「小耳にはさみまして」と喋っている最中に上田麗奈さんがちょっと笑いながら「小耳にはさんでw」と復唱している場面である。これは筆者の想像でしかないのだが、おそらく「本日のつぶやき特選集」トラック5・6・11に収録されているラジオハナヤマタDJCDの特典宣伝トークに頻出している「耳寄りな情報」に関連しているのではないだろうか?ちなみにその内容は下記のようなものである。

 

【本日のつぶやき特選集~トラック5より】

 

(0:38~)

田中『なんか(上田麗奈さんのイラストが)ポストカードとかになったらいいですね』

上田『あ、そうねぇ~~~』

田中『そうですねぇ。どっかで手に入らないですか?』

上田『なんとぉぉ!!』

田中『なんとぉ!ww』

上田・田中『フフフフフフww』

上田『なんとぉ!そんなみなみさんに…はい…』

田中『はい』

上田『…なんだっけw』

田中『「耳寄りな情報」がありますか?良かった~良かった!「耳寄りな情報」があって良かった~!!』

上田『アハハハハハハwww』

上田『そうwwみなみにww耳寄りな情報があるんだよww』

 

 

 これは「ラジオハナヤマタ~校内放送、しませんか?DJCD Vol.1」の購入特典である上田麗奈特製ポストカードの宣伝をしたつぶやきの内容である。「耳寄りな情報」というワードが全く出てこなくて田中美海さんが天才的な気づきでフォローするというラジオハナヤマタの法則の一つである接待が非常によく表れている場面だろう。同じくVol.2の特典であるステッカーシートの説明でも同様に紹介をしているのだがここでも「耳寄りな情報」という単語を上田麗奈さんが再び忘れてしまい、2回も助けられるという流れとなっている。当時と同じスタッフさん、「特典」・「耳」というワード、話している最中に上田麗奈さんがこのやり取りを思い出して笑っていても何ら不思議ではないだろう。いや、全て忘れていてただ笑っているだけの可能性もあるが。

 

 

感想が長くなり過ぎるのでここで…

既にOPトークの時点で6000字を超えてしまったのでここで一旦終了とする事にした。この続きは後編にまとめていこうと思う。てっきり2本撮りで#13回もゲストにくるものだと思っていたのだが「また来週も」という煽りが無かった為にゲストは今回だけなのかもしれない…。もしかして#13はブースの外に上田麗奈さんがいて時折ヤジを飛ばす形式なのだろうか?どちらにせよ収録の感想なども語られると思うので後編の内容については#13の放送を視聴してからまとめていこうと思う。