【絵日記】ラフ～完成までずっと頭を悩ませてる(2023年10月)
こんばんは。
最近週末にキャンプばっかり行ってあまり絵に集中できていませんでした。(今週末も行きます）去年の今頃は何描いていたんだろうと振り返ってみたらゆるキャンの凛ちゃんを描いてました。また描こうかな。
前置きはそれくらいにしておいて今月はラフ～完成までの試行錯誤の経過をまとめていこうと思います。いくぜ！
・描いた絵
・Are you ready?
今回はライブ中の白上フブキさんを描きました。キャラクターの感情表現だったり、動きのある絵を目指して描きましたがどうでしょうか？相変わらずSNSでは全然ウケませんでしたが割と満足しています。
イメージの発端は生誕祭ライブです。
白上フブキ生誕祭2023年、とても良かったです。新３Dも可愛いし特に「KONKON Beats」はちゃめちゃに好き曲なので繰り返し見てました。
特に画像の決めポーズ。これを見た時にビビッとキター！（ビピットレッドオペレーション）のでイラストを描くことを決意。
『何か描こう、何か描かなきゃ…』とやってる時は本当に何もイメージ浮かばないんですよね。ここしばらくずっとそんな感じでした。
逆に自然と『描きたい！』に移行した瞬間のやる気スイッチの入り具合は凄い。鉄は熱いうちに打てといいますが絵も熱がある時に描いた方が良いです（当たり前）
①ラフ１
ライブのスクショを見ながら取り敢えず描いたイメージ。相駆らわず何も考えず描いた時の画力がひどいです。初めて３～４か月くらいの画力と変わらん気がする。
僕は想像力が乏しいので取り敢えず描いてみてからどうしたら見栄えが良くなるのかを確認します。流石にキャラクターとしてのディールが足りなさ過ぎたのでちゃんと衣装を書き加えることにしました。
②ラフ２
ラフその２。
先ほどのラストにキャラクターの衣装のディティールを増して再び見栄えを確認してます。簡単に色を塗ったことで急にイラストらしさが増しました。昔はよくこれぐらいの下書きで線画の工程に移っていましたが結果として線画のタイミングで考えることが多くて、線画が嫌いになりかけたので今みたいに何度も検討するスタイルになりました。
先ほどよりはイメージが具現化されましたが奥の手がどうなってるとか首の位置とか色々デッサンが怪しいです。シルエットも最初のイメージの▽が後ろ髪と尻尾のせいで正方形に見えてしまっているのが見栄えが悪い感じがしました。
結構この状態の絵を描いては没にする事が多いのですが、ポージングに可能性を感じたので続けていくことにしました。
③人体アタリ
先ほどのラフは人体の構造を一切気にせず描いたので今度は体の素体を描いてデッサンを確認していきます。
基本的にイラストは素体を描いて、そこから服を着せていくイメージで描くと説得力が増します。いきなり全身を描こうとすると情報量があり過ぎてまとまらないのですが、体のパーツ一つ一つに絞って考えると大分わかりやすくなりますね。
こうしてみると奥の肘がどこを向いているのかわからないのと手前の手が短すぎる感じがします。俯瞰とはいえ下半身が少し貧弱な印象です。あと頭から下半身までのS字のラインが弱い気も。。。
色々と問題点が露呈されましたがキャラクターの衣装的にひらひらした部分が多いので『なんとかなるのでは…？』と思い作業を続行。重要な工程ではありますがあくまでアタリなのでそれほど時間をかける訳にもいきません。
イラストはあまりにも時間をかけ過ぎると同じ絵の見過ぎて良し悪しがわからなくなり色々と迷走してしまいがちなので長くとも２週間くらいに収めた方が良いと思っています。（それでも長いと思いますが）
次は先ほどのラフとこのアタリを参考にさらに解像度を上げたラフを描きます。
④カラーラフ１
カラーラフその２。アタリを参考に全体的に描き直した後、着色とライティングを施しました。このぐらいになるとSNSに「WIP」とコメントをつけて投稿したくなります。
手のポーズはさらに右上に上げた方が良いと思ったので上げたら良い感じに勢いがでました。また色塗りの最中に『白いキャラクターを白い背景に描くのが難しすぎる…！』と判断したので、背景を暗くして光が映える様にライブステージをイメージした絵にする事にしました。もともとイメージの発端がライブなのでこの発想は良かったかもしれません。
調整していないから当たり前なのですが、全体的に色味が寒色でライブなのに寂しい感じがでてしまっています。こういう事も確認できるのでカラーラフは描いた方が良いですね。
そろそろ線画にいきたい所でしたがこのままではつまらない絵になってしまう確率8割越えだったのでポーズや表情を再度検討することに。
⑤カラーラフ２
カラーラフその②。諸々検討した結果、最終的な完成イメージにかなり近づきました。
ポージングとしては足を上げた事でキャラクターがどんなポーズかかなりわかりやすくなりました。尻尾や髪の毛も描き直した事で平面的で単調な印象から動きが付いたような感じになりました。
キャラクターの表情について、本人の印象に近づけるなら下がり眉が多い印象なのでそのようにしたのですが元気なポーズとは逆に控え目で遠慮してるっぽい表情になってしまっていたので元気路線に変える事を決意。あとは色味も赤系を足したことで活発な印象も増しました。
あとは背景について、煽りでなく俯瞰構図としたことで良くあるデカモニター演出は諦めていましたが、重ねてみると意外と良い感じに馴染んだので採用。本当は最初にカメラの位置や消失点をしっかり決めておく必要があったのですがこの編は見切り発車過ぎました。反省。
何はともあれ色々変更したおかげで完成形のイメージに近づきました。最初のラフの時点でこれぐらい想像できていればもっと早くかけそうな気がしますね。
これでカラーラフは終わりです。次は線画になります。
⑥線画
遠目に見る分には良い感じの線画。（線画は検討中ではなく最終の状態のものの為ポーズが若干違います）
カラーラフを描く前は線画の段階でデッサンや衣装のディテールを考えていたので一向に作業が進まない状態でしたが、カラーラフをしっかり検討したおかげで線画を引く時も線画に集中しながら２時間ほどで描くことができました。自分はあまり線画が得意ではないので描き込みもこれぐらいにしてあとは色塗りで誤魔化そうとおもいます。
イラストは諸々検討が終わって色塗りをするタイミングが一番楽しいです。どんどん完成度が上がっていくあの感じが良いんだよな。ただそこに至るまでの工程が長いのが辛い。
⑦着彩
色塗り①。もう完成な様な気もしますが細かい装飾やライティングの形状などはまだ適当な所が多いのでチマチマ直していきます。
地味に右手と左手のポーズをまた変えました。一度線画を仕上げた後の修正はまぁまぁ怠いので本当はカラーラフの時にやっておくべきですね。
ここまで来てもやっぱり色味が薄い・少ない印象です。ただ色味の調整は全て出来上がってからやります。
⑧背景
背景がまだラフのままだったので改めて描き直しました。
ラフの時は床を描いていませんでしたが床のラインを書き加えた事で画面の奥行に説得力が出たような気がします。元ライブの動画を見ていたら床に映像が反射していたのでイラストでもその様にしました。こういうのは自分が描いた画像を変形して加工するだけなので楽です。
⑨完成
キャラクターの装飾や色味を調整、背景を加筆して完成です！
自分のイラストが出来上がった瞬間を眺めるのがいいんですよね。諸々直しているので１つ前のイラストとどこが違うか探してみて下さい。
・まとめ
という訳でイラスト検討の一連の流れをまとめてみました。今回のイラスト正直結構自信があったのですが、Xでは全く伸びず・・・。
薄々感じてはいたのですが昨今のXはおすすめの仕様、ツイート表示の優先度の仕様により初動を滑ると一生伸びない感じがします。伸びてる投稿と伸びない投稿の差が広がったというか…。ただやはり上手い絵はフォロワー数関係無く伸びるものなのでまだまだ自分の力が足りないとも実感。。。
そんなこんなで改善点を探ろうと以前添削していただいた久蒼穹 (@kyusoukyu) / X先生に再度添削依頼を出しました。毎月500円のFANBOXに入っているだけでプロの方が添削して下さるの破格過ぎますね。ただ添削していただく以上は何かしら掴んでいきたい。
結果は来月のブログに書きますが一応何が改善点か予想しておきます。
事前の相談内容としては
・キャラクターの感情の出し方
・現状で足りてないスキル
といった質問をしました。
予想する改善点
①左手のポーズに動きが無い？もっと画面手前までブレてくるぐらい派手に描く
②キャラクターの顔周りをもっと明るく、色味も暖色系・視線を集めるような彩度の高いものを追加する。視線誘導
③何か明確な見どころを作る⇒手のポーズ、脇の描き込み、何らかの癖を出す。
こんな感じかなと思いました。特に致命的に自分に足りないのは③の見どころを作る事だと思っています。全体的に絵の印象がフラット過ぎるというか刺激のコントラストが弱い。例えるなら特徴の無い普通のカレーを作っている様な感じでしょうか。不味くはないけどリピートはしない、お金を払ってまでわざわざは食べないな～みたいな感じ。
・・・自分で書いてると辛くなりますね。
来月もまた頑張っていきます。
おわり。
