【絵日記】イラストを描き始めて1年経ったので感想を書く(2023年4月)
こんばんは。
知識無の初心者からイラストを描き始めて約1年経ちました。よって書くぜ、まとめブログを。
唐突にイラストを開始(2022年5月~)
元々声優オタク・アニラジオタクとして生きていましたがコロナでオタクイベントに行く習慣もなくなり、色々虚無っていた所にイラストレーターのさいとうなおきさんのこのツイートを発見。
『今から初めてももう遅い...』
— さいとう なおき🍀 (@_NaokiSaito) 2022年4月28日
『もっと早くこうしておけば...』
って思う人は多いけれど、
3ヶ月あれば人生を変えられるので、
どこから初めても、
決して遅くはないと思うんです🍀
たった3カ月でイラストが描けるようになる!?ホンマか工藤!?
僕は一時期仕事で残業180h超という異常労働を3カ月以上続けて心が死にかけたこともあるので「その時に比べたらなんでもできるやろ!」という謎の自信で練習を開始…。当たり前ですが道具も何もないのでペンタブを買う所から始めました。最初に投資を重ねて自分を追い込むスタイル。
結果として1年間継続できたのでこのブログを書いています。
1年間の練習結果報告
という訳でさっそく描き始めて1~2週間の時の絵と最近描いた絵を比較してみましょう。見せてやるぜ、俺の1年間。
【ビフォー(全身)】
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【アフター(全身)】
【ビフォー(バストアップ)】
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【アフター(バストアップ)】
ど、どうだ~~~~~!!!!!
インターネットのフォロ~ワさん達も「上手くなってる」とツイートしてくれることが何度かあったのでかなり上手くなってるはず!!!!
実際絵の練習を始めてから気づいた事
ここからはイラストの練習を開始してから得た知見について書いていきます。
・イラストには描く為のルールがあるという事
イラストというのは持って生まれたセンスが全て!という価値観があったのですが、大半は理論で構成されているので、凡人でもなんとかなる事がわかりました。
例えば
・人の顔のパーツの配置には美しいと感じる理想的な比率がある。
・色のバランスについても同様に理想的な比率がある。
・イラストの構図には定型がある。
これらが全て数字や言葉で明確に「これが基準です」といえるものが存在している事がまず驚きでした。
特に面白いと感じたのが光の明度表現に関する話。
イラストの描き方を調べていると「ここは光が当たりにくいので影色を塗りましょう」と教えてくれますが「どれくらい暗いのか?なぜその色を塗るのか?」という事はあまり言及されません。
やっぱりセンスが必要じゃないか!!!と言うとそうではなく、これにはランベルトの余弦則という法則が当てはまるそうです。
ランベルトの余弦則
光学におけるランベルトの余弦則(ランベルトのよげんそく)は、理想的な拡散反射面や拡散放射体で観測される放射強度あるいは光度が、入射光と面の法線との間の角度θの余弦と正比例することを示す法則である。
何やら小難しく描いてますが、要は光源の強さは入射角に対してのcosθ波形であらわされるという事の様です。
という訳でエクセルでコサイン波形をグラフ化しました。横軸が度数表記なのは直せなかったので許してくれ。
入射角θ=0°の時は物体に垂直に光が当たってる時です。なので光源のエネルギーが一番デカイです。要はハイライトの中心。
逆に入射角θ=90°の時は0となっています。これは完全に光が当たらない状態。じゃあ斜めから当てたら何%ぐらいの明度なんだろう?というのはグラフを見れば算出できる訳ですね。
特筆すべきは入射角が60°を超えるまでは緩やかなカーブなのに超えた辺りから急に暗くなるという事です。イラストに使用する上では大体これぐらいの感覚を覚えていれば概算で光の明度を算出する事も可能っ・・・・!
また、色についても同系色の色同士が干渉し合うと彩度が上がり、補色同士だと彩度が下がるという知識を知っていれば、色を想像して塗ることができます。
しかし、机上でやっているだけではイメージが付きにくかったので色や光の変化を実際に写真にとって観察などしておりました。イラストの資料参考度合いをあらわした時に実際に目で見る・自身の体で体験する事以上に勝るものは無いらしいので。
これは公園のベンチにあったスリット天井を撮影したものです。別に写真を撮りに行ったわけでは無いんですが、ふと見上げた時に「あッ!!!!!」と気づきを得たので撮影しました。
物体の固有色がオレンジなのに、空気中の青系の色が混ざってるせいか、影色はかなり青紫になってますね。反射光は青色で~~と言われますが本当に青いんだと納得。
また、床面の部分は光が全く当たらないので真っ黒になるはずですが、実際は地面からの反射光の影響を受けているので多少光が当たって見える様になっていますね。鏡や金属など表面がツルツルしてるものが反射するイメージは湧きますがアスファルトとかそういった地面でも結構光を反射してるんだな~~~という学びです。
学んだ知識が現実で反映されている様子を体験すると一瞬で脳に記憶される感覚があります。確かに増えた、脳の皺が…!
この様に物理法則になぞらえて説明できちゃうって面白くないですか????
他にも色々な話があるのですが、僕がこうして話している内容のソースはほとんどがオンライン講座colosoのモ誰先生の講座から学んだものです。
イラスト関連を検索し始めてからやたらプロモーションにでるようになったcolosoですが、金額も2万超えと高く、ちょっと躊躇してしまう所もありますが、かなり質なので受けて損はないです。講義時間も20時間ほどあり、大学の1単位分と考えると逆に安いくらい。
モ誰先生は理論的に実績を積み重ねていかれた商業イラストレーターの方で、先ほどの明度の話もそうですが「なぜこの様に描くのか?」という点について全て解説してくれています。
この辺の内容は、僕もよくお世話になっているhidechannelさんでも紹介動画が公開されています。
ちょっとステマっぽいので改めて補足しておきますが、モ誰先生の講座は受講したからといって絵がすぐ上手くなるというものではありません。
「カジュアルキャラクターを通してしっかり学ぶ基礎理論」と描かれているとおり、あくまでイラストを描く上での基礎理論になります。
よく「絵に正解は無い」という表現がされますが、正解は無くとも「基準」は存在しています。
例えば自分が屈強なキャラを描きたいのであれば肩幅は大きくした方が良いですし、華奢なキャラを描くのであれば小さくした方が良いですよね。
そこで「じゃあ描くか~~~デカイ肩幅!!!」となった場合でも基準が無ければそもそも大小の判断ができません。よって「人間の肩幅は頭のサイズを基準とした時に〇頭身」という情報が必要となります。こういった基準の話を無限に詰め込んだのがモ誰先生の講座です。
あとは「100万超えフォロワーのイラストレーターさんがこう言ってるんだからこれは間違いないんだろう!」という謎の信頼感。実際描く絵の説得力もすごい。
またモ誰先生の講座で話されていた内容は他のイラストレーターさんのyoutubeやイラストの参考書でも言及されている内容なので「あ!これモ誰先生の講座でみたやつだ!」と進研ゼミで予習した感覚を味わえます。
まぁでもいきなり初心者の内に受講したとすると勉強感が強すぎて挫折してしまいそうなのと、そもそも話している内容の意味が分からないという事になりかねないので、ガチ初心者には正直おすすめできません。最低でも半年くらい独学でやった後から受講した方が良いかと思われます。
・試行錯誤が大事だという事
逆に試行錯誤が大事じゃない事があるのかという所ですが、イラストも試行錯誤が非常に重要です。
僕が以前描いたぼっちざろっくの喜多ちゃんのイラストを例に挙げます。
・色ラフ時
下書きに色をおいた色ラフ状態です。kawaii~~~
きっと完成したら凄い良い絵になるに違いないと思いながら作業を進めました。
・完成時
そしてこれが完成形。おぉ~…ん?って感じですよね。
実はこの時初めて「全体に影色を塗ってから光が当たる箇所を塗る」という流行りの技法で色塗りを試しました。
塗り始めの時に光と影のコントラストがハッキリした感じになるので「おぉ~~~!」とテンションが上がってその勢いで完成させた絵なのですが、出来上がりは正直イマイチ。実際Twitterでも全然のびませんでした。なんならラフの時の方がよくないか?
という訳で反省会を開きましょう。
【考えられる原因】
- 原作の雰囲気から大きく離れてしまっている
- 顔が似てない
- コントラストが強すぎる
- 色がくすんでいる
う~ん挙げるとときりありません。
あとはぼっち関連イラストは基本キャラクターとの関係性メインか演奏中の派手なシーンの方が盛り上がりますよね。そういう構図的な部分でもイマイチだったかなと。ただストレートに喜多ちゃんが可愛い!というメッセージを伝えるのであれば、初期の色ラフのベースでキャラクターを似せて、単純な塗りをすれば良かったなと思いました。
しかしながら、影を塗ってから光の当たる箇所を塗るという方法自体は自分の感覚に合っていたので影色の塗りが楽になりました。
ちなみに最近描いた似たようなテイストのイラストはおにまいのみはりちゃんです。
今見るとインナーとかヘアピンの塗りだけデフォルメ具合がリアル寄りなのが非常に気になりますが……、全体的には前より見やすくなったんじゃないかなと!!!
ただ次描く時はさらに全体的なデフォルメ具合を統一する事を目標にしないといけませんね。今こうしてブログで振り返っている間にも欠点が目についてしまいます。
こんな感じで
新しい表現を試す⇒失敗⇒再検討⇒改善
を繰り返してました。
というかこのサイクルはさいとうなおき先生の3か月上達法に書かれていた内容な訳ですが、失敗したから次は改善するって仕事では当然求められる事ですよね。
何故か僕は絵を描き始めていく内に趣味というよりも仕事をこなすという社畜精神で描いていました。だから失敗した場合は改善する方法を考えるし、仕上げた物はミスが無いか何度も再確認を繰り返してます。(そもそも目が未熟なのでミスをミスと気づけない事も多々ありますが)
自分の絵を見て「ここが駄目、~が出来てない」と駄目だしをする行為は辛い…というのが絵描きあるあるだそうですが、僕は初期の頃から刷り込んできたのでさほど苦ではないです。家庭の事情で電撃を浴びてきたキルアと同じ。
むしろじゃあここを治したらもっと上手くなれるやんけ!と反省点が見つかった場合は次に活かすことができるのでそっちの方が良いまである。って文章を打ち込みながらさいとうなおき先生も同じこと言ってたなと思い出しました。俺がさいとうなおきだ!!
・結局簡単に絵が描ける方法なんて無い事
これは断言します。簡単に上達できる方法なんてありません。
最初にさいとうなおき先生の「3ヶ月上達法」という本を見た時に「もしかしたら初心者でも簡単に絵が上手くなれる方法があるのか!?」と裏技的な内容を期待していたのですが、結局のところ絵は枚数を描くことでしか上達しないという事がわかりました。簡単に出来るダイエットを調べたら運動しろ!と一言描かれていたような気分です。そりゃそうか。
ただ「簡単に描ける方法」は無くとも「効率よくやる方法」ではあるので短期間で上手くなる方法があるのは間違いないです。
さいとうなおき先生がyoutubeでよく「絵を描くのは簡単です!」とよく話されていますが、あの人は「もしかしたら俺でも描けるかも?」とスタートラインに持っていくのが非常に上手いなと感じますね。
ただ持っていって貰えるのはあくまでスタートラインなので、自分の「もっとこうしたい!」を叶える為には、結局は自分自身で頑張らないのだめなのだ(ずんだもん)
総括
長くなりましたが総括。
まだまだ描き切れない事が無限にあります。1年でこんなにも語れる内容が出てきている事に驚き。声優さんを応援する異常ブログを書き続けていた自分がいつの間にかすっかり絵のオタクになりました。
ちなみに描き始めてから今までの絵が見たい人がいるかわかりませんが一応toggeterにまとめてます。よかったら見てね。
1年間を通して段々自分の描きたい物を目指せる最低限の能力が付いてきたので2年目はもっと自分の理想に近づけるために努力を重ねていきたいです。まだまだ上手くなるからみとけよ~~~~~
おわり