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山下七海さんのyoutubeゲーム実況配信、見ました?

こんにちは。

 

先日、インスタライブでも告知をされていましたが、声優の山下七海さんのyoutubeチャンネルが開設されましたね。

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チャンネル開設の経緯としては「外出自粛に伴い、ファンのみんなと交流できる機会も今後減ってしまうかもしれない」⇒「イベント等が無い間でもこうして配信形式でファンのみんなとの思い出作りができたらないいな」というものらしいです(インスタライブより)

 

お渡し会・トーク・ライブ等リアルイベント系はもちろん、アニメやラジオの収録なども危ぶまれている状況ですからね。このように気軽に交流する機会を設けて下さるのはファンとしても非常にありがたい事です。インスタライブと同様に今の所は期間限定の試みの様ですが、今後とも気が向いたときに続けて貰いたいですね。

 

 

 

さて、そんな山下七海さんですが、昨日、上記のチャンネルにて初のゲーム実況配信をされました。

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プレイされたゲームはぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!」(2010年6月発売)。です。文字だけでは伝わらない部分があると思うので画面のキャプチャー多めです。引用元は全て上記の動画からとなります。よろしくお願いします。

 

 

 

1.衝撃の配信形態について

まずは何も考えず下の画像を見て下さい。

 

 

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開始当初の様子

やたら薄暗いゲーム画面、両脇に移るスマホカメラのメニュー、そうこれは画面直撮りです。山下七海さんは画面直撮りで2010年発売のゲーム実況を始めたのです。ぼくのなつやすみ2の脇にひっそり並ぶ「GOD EATER2」のアイコンも非常にポイントが高いですね。(山下七海さんがPSVitaを買ったのは「GOD EATER」をやりたい時期があったからだそうです)

 

 

ゲーム実況は2009年頃にニコニコ動画で流行し始め、今もyoutuberやVtuberのメインコンテンツとして発展してきました。それに伴い実況者の配信設備、編集能力も向上していき最近の実況動画は自作のOPを付けたり、テロップが付いたりなどさながらTV番組の様です。生配信についても例外ではなく画質や音質も殆ど劣化する事無く配信され、実機のゲームを自分がプレイしているかのような感覚で視聴できる環境になりました。

 

そんな中にゲーム直撮りでしか出来ない状況で10年前に発売されたゲームを配信しようと思えるその感性、素晴らしいと思いませんか?もちろん中には「逆に直撮りの方が新しいだろw」逆張り感覚で配信されている人もいるかと思いますが、それは逆張りオタクが「ウケ」を狙った一発ネタでしかありません。「これ面白いやろ?」オーラが滲み出ています。しかしながら山下七海さんには「この時代に直撮り配信することがめちゃくちゃ面白い」という感性は無いですし、ただただ「機材が揃ってなくて今こんなのです」と申し訳なさそうに配信を始める訳です。ちなみにyoutube実況を始める告知をさいた際に「なんか配信するにはキャッチコピー?…みたいな名前の機材とMD…HMDIケーブル?みたいのが必要らしくて~」と既に怪しい雰囲気だったのでこの直撮りは当然と言えば当然の流れだったのかもしれません。

 

 

また動画の説明文にもこのように書かれており一生懸命さが伝わってきます。

 

 

ちょっと機械があやふやですが頑張ります😊山下七海

 

 

機材の事を"機械"という所も良いですね。ゲームのことを全てファミコンって呼ぶおばあちゃんみたいで可愛いです。

 

 

 

そして配信中では直撮りの件について下記の様に言及されています。

(2:55~)

「なんか私のスマホでVitaを映してるんですけど~。なんか~その画面をパソコンにペアリングしてるんですけど。そしたら時間が18時41分から動かないんですけど。なんでだろう。まぁいっか。」

 

(3:55~)

「ちょっとね機材が~揃いそう!9.5割揃ってて~。あと0.5割何ですけど。ちょっとその0.5を待つ間はこのシステムでやっていきたいと思います!へへっ」

 

 なるほどね。「これで9.5割なんだ」という言葉が皆さんの頭の中を駆け巡っている頃かと思います。僕もそうでした。

 

  

そんな機械があやふやな状態でも「配信して皆に楽しんでもらおう!」という優しさを感じてしまいます。「なぜ機材が揃うまで待たなかったの?」という部分に関しては「自由な時間が多いこのGW中に1回は配信しておきたい!」という自分ルールがあったのかもしれません。詳細は闇の中。

 

 

そういえば調べていたら丁度サバンナの高橋さんも最近TV画面直撮りであつ森配信をしていました。

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ゲーム配信に全く慣れていないおっちゃんを見守るというのも構図としてはアリかもしれません。しかし大画面であつ森直撮り配信プレイはまた別のコンテンツでしょう。

 

 

2.ゲームをプレイする視点について

 それでは次は実際のゲーム実況の様子について語っていきたいと思います」。

 

通常ゲームをプレイする視点としては大きく分けて主人公に感情移入してプレイする人、俯瞰的な立場でプレイする人とい2パターンになるかと思います。どちらかと言えば俯瞰的な立場で主人公の動向に対してコメントするというのが多いのかもしれません。

 

それでは山下七海さんの場合はどうでしょうか。僕がは山下七海さんはゲーム内に主人公とは別に自分自身を登場させてプレイしているのではないかと考えています。

 

例えばこのシーン(14:00~)

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お腹が空いてきた

 

おばちゃん「この部屋にはご飯を作っている匂いもながれてくるのよ」

ボク「なんだかお腹がすきそうだね」

 

 

という何気ない日常のやりとりの場面なのですが、主人公であるボクが「なんかだお腹がすきそうだね」という台詞を発した直後に山下七海さんは「ねぇ!空いてきた!」とその場に一緒にいるかのような反応をしています

 

続いては家の中で見知らぬ女の子に出会ったこのシーンです。(14:50~)

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知らない人

「私のこと知ってる?」という問いに対して主人公のボク君は「しらない」と答えるのですが全く同じタイミングで山下七海さんも「しらない」と答えるのです。シンクロした後に「ボク君と台詞被っちゃったw」と笑っていたので台詞を読んだわけではないのでしょう。女の子の台詞に対して反応してしまったという事ですね。

 

次は靖子と待ち合わせの約束をする場面です。(39:16~)

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おーい少年

遠くから「おーい少年!」と声をかけらた時に山下七海さんが「はぁ~い」と勝手に返事をするのですが、そのタイミングが本当に普通に返事過ぎてびっくりします。ゲーム中に「ご飯よ~」って呼ばれた時の感じと似てますね。出来れば動画で確認してみてください。

 

 

以上の様に山下七海さんはこのゲームにおいて自分は主人公のボクと行動を共にする女の子目線でゲームをプレイされているのではないかと思います。まさにタイトルの通り『「ななみん」と「ぼく」のなつやすみ』という訳ですね。

 

 

また、基本的に他のキャラクターとの会話の絡みが無い時は視点をボク君に移しているように思います。例えばこのシーン(42:00~)

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これはアサガオ

 

アサガオにホースで水をやるシーンなのですが、ホースの口がボク君に向いている状態で水をひねってしまった結果びしょ濡れになってしまいます。山下七海さんはこの画面で「冷たっ!」とまるで本当に水がかかったかのような反応をするのです。

 

製作者としても山下七海さんのような反応を狙ってこのイベントを作ったのでしょう。これだけ純粋に引っかかってくれたら今頃製作者もニッコリ顔ですね。そういえばこのシーンでは「あ!これ紫陽花かぁ!夏だし!」と一人で納得して次に進んでいきましたがどうみてもアサガオですね。ツッコミがいないので間違いに気づかないまま進行します。

 

山下七海さんはこのゲーム実況を配信するにあたって「普段番組でやるゲームはリアクションを大きめにとる事があるけどyoutubeの配信はただ私が好きなゲームをプレイするだけなんで~」という趣旨の事をインスタライブで話されていました。なので今回の配信も「自分が楽しむ事」を重視して配信されていた様に思います。これはゲーム実況としては基本であり、一番難しい要素ではないでしょうか。

 

自分もツイキャスなどで身に覚えがあるのですが配信をするとついついコメントの反応を伺いがちな所があるのでこうして素直にゲームに熱中できるのはある種の才能かもしれません。

 

3.名場面集

続いては個人的に面白かったシーンを抜粋して紹介していきます。

 

1.カメラの倍率を相談する【5:30~】

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名場面①

 

 「あの~皆さん、あの~『わーい夏休みだ~』っていうコメントを下さっているんですけどあの1.1なのか1なのかを…」

 

 カメラの倍率はどっちが良いかを問いかけるもラグの関係でコメントが全く別の話をしている事に対して困惑しながら再度倍率を質問するシーンです。言う事を効かない小学生達にあたふたする学校の先生みたいで"萌え"でした。その後別の場面で配信者が見れるコメントにはラグがある事に気づき「私の方が先に生きているんだ」という名言も残しました。文字通り山下七海さんはオタクの先を生きています。

 

2.ゲーム開始から20分、泳ぎ方が分からず海で溺死【23:00~】

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名場面②

「どうしよう一回死ぬ?死んだらなんか進む?」と諦めた瞬間が最高。焦ってプレイしていたので画面も傾きまくっています。開始直後に訳も分からないまま死ぬのはダークソウルみたいですね。

 

 

3.黒板の文字が読めない【28:08~】

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名場面③

 

「 え~なんて書いてるんだろ~これは」

「なんて書いてるの?ふふっ謎ッ!」

「パー…なんかカタカナの『パー』?『パー助』かな?」

 

 コメント欄には「『バーカ』じゃない?」と書かれたりしていましたが山下七海さんはあまりコメントを見ないのでパー助のまま進行しました。数分後にコメント欄で「バーローは草」と盛り上がっていたのを見て「え?バーローなの?」とさらに混乱していました。

 

4.水路にはカッパ【51:45~】

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名場面④

 

「え?何?」

「『ドブ板をめくる』 ?うわっ」

(なにもいないようだ)

「なんかいる事あんの?」

「……カッパ?(小声)」

 

小声で独り言の様に呟く所が凄く良かったです。何故カッパなのかはわかりませんが。

 

他にも「えへへっ」という笑い方が萌えだったり釣りの時にキャスティング?イソメ?と何一つ用語を理解していない所など色々ありましたが長くなるので割愛します。

 

4.ななみん推し田中秀和さんの考察について

 

一応説明しておくと作曲家として有名なMONACA田中秀和さんは山下七海さん推しです。その田中秀和さんも最近自身のチャンネルを設立し、youtubeでゲーム実況配信を始めました。

 

www.youtube.com

#3 おーぎゅめん島生活の動画では話題のあつ森をプレイされています。この動画は偶然にも山下七海さんがyoutube配信する同日に行われており、動画の最後ではこの様に話されていました。

 

「ちょっとじゃあ、山下七海さんの配信をみて僕も勉強してきます。」

「どういう切り口でゲームを実況するのか。」

 

あの田中秀和さんも山下七海さんの配信に興味深々の様です。同じ時期にゲーム実況を始めた者同士として高め合っていきたいという意思が感じられますね。

 

 さらに同日、山下七海さんの配信が終了した後に#4 ちょっとだけスプラトゥーンをしますと自身のチャンネルで配信を始めました。この配信の冒頭では山下七海さんの配信を視聴してどのように感じたかについても語っています。(8:40~)

 

取り敢えず要点だけをまとめさせていただくと大体下記の通りです。

 

・ゲーム配信という形で普通思い浮かぶのはキャプチャーボードなどで画面を映して配信するものだが、まさかの画面直撮りだった。あのムーヴはかなり深いムーヴだと思った。あれは簡単そうに見えて深い。


・ゲーム選択についても流行りのあつ森じゃない。あのゲーム(ぼくのなつやすみ2)は非常にノスタルジーのあるゲームで直撮りの空気とマッチしている。


・自分はコメントを読み上げて返答する形でトークしている。リスナーのリアクションを待ってトークしてしまうが山下七海さんはゲームをやりながら「一人しゃべりラジオ」的な感じでトークをしている。あれは一朝一夕で出来る様なものではない。


・配信コンテンツは総合的に色々な要素が合わさって出来上がる物だと感じた

 

 

これに関しては僕も同意見ですね。特にぼくのなつやすみ2というゲームの雰囲気が画面直撮りの雰囲気とマッチしているという感覚には目からうろこでした。やはりクリエイター目線からみても山下七海さんのセンスが「普通」ではないと感じている様です。

 

ちなみにこの配信で田中秀和さんも自身の口から語られていましたが、基本的に他の配信者の配信で別の配信者の名前を出すのはネチケット的にNGです。配信者本人が話題に挙げた流れであれば問題ないかと思いますが、今回の山下七海さんの放送でも「秀和チャンネルから来ました」と聞いてもいないのに自分語りをするリスナーが多数いました。名前を出された本人まで叩かれる可能性があるのでそういった発言は控えましょう。

 

5.まとめ

結局の所、何が言いたいかというと山下七海さんは奇跡」という事です。今日はこれだけでも覚えて帰って下さい。

 

 

【以下オタクポエム】

冒頭の直撮り配信も決して本人が意図した流れではありません。むしろ初めての一人配信で「何か失敗するんじゃないか?」とすごく不安だった一面もあるかと思います。しかしそれをオタク達が勝手に深読みして「いや、これは凄いムーヴだ…」と勝手に祭り上げる「奇跡」が起きているのです。ちなみに田中秀和さんが「敢えてあつ森でなくぼくのなつやすみを選択したのは凄い」と配信でも話されていたのですが、山下七海さんがこのゲームを選択した理由は「今、お暇を貰っているな」⇒「夏休みみたいだな~」⇒「ぼくのなつやすみやろう」というものです。自由です。

 

山下七海さんは歌手になれると勘違いしてアニソンボーカルオーディションに応募し、某監督からはほとんど注目されていませんでしたが他の審査員が猛烈にプッシュされた結果、WUGに合格したという奇跡の元に声優デビューを果たしています。

 

(追記2020/5/16追記)

WUGのパンフレットについてくる動画漁ってたら山下七海さんのオーディション受験の経緯を語っている部分があったので追記しておきます。

  • 子供の頃から歌うのが好きでアイドルになりたかった。
  • どうせ大学にいって就職するなら1回くらい夢に挑戦してみるか!とオーディションを受ける事にした。
  • お母さんが「こんなオーディションやってるよ」って調べて教えてくれたのがWUGのオーディション。
  • 気付いた時点で締め切りがギリギリだったので夜中に写真屋さんに走り込んで写真を撮ったりして履歴書を送った。
  • アニソンボーカルオーディションという名前だったので歌を歌うためのオーディションだと勘違いしてた。
  • 最初は書類審査と自分の歌を送って審査が通ったから疑いもしなかったが、2次審査に行った時に台本を渡されて「あ、これって声優のオーディションなんだ」とそこで気づいた。

 

元々オタク気質ではなかった為、デビュー当初は価値観の違いに凄く苦しんだり、何かキャラ付けを頑張らないと考えていた時期もあったようですが「自分が自由に楽しくやっている時が一番ファンのみんなが喜んでくれる!」という真理にたどり着いたそうです。

 

WUGSSAのファイナルライブのMCではこのように語る部分もありました。

 

そして、今日ここに来てくれた家族、友だちへ。
徳島の田舎っ子から、いまの私はずいぶんと変わったと思います。
だけど、大丈夫。本質は変わりません。

(WUG SSA 最後のMCより)

 

 

本質は変わりません。そう、山下七海さんは変わらないのです。山下七海さんが「山下七海」であるという事がファンの為になると理解しているからこそ自由でいられるのです。「普通ならこうする」といった固定観念をいつも打ち崩してくれる…それが山下七海さんなんだよな…。

 

 

 

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