寝起きの犬はポップコーンの臭いがする

偏った情報を展開していきます

山下七海 1stデジタルフォトブック『GLITTER』を読みました。

 

山下七海さんお誕生日おめでとうございます(冒頭挨拶)

 

先日、声優・山下七海さんの1stデジタルフォトブック『GLITTER』がブックライブさんから配信されましたね。

 

booklive.jp

 

価格は3,300円ですがBookliveに新規会員登録すると50%OFFのクーポンがもらえるので半額で購入する事も出来ます。半額後は1,650円、千の位を切り捨てると実質無料という訳ですね。

 

 

有料コンテンツなのでネタバレうんぬんの話はありますが、既に他所で衣装やインタビュー、一部の未収録カットなど公開されているのでその辺の情報量を超えない様に配慮しつつ感想をまとめようと思います。宜しくお願いします。

 

 

また、今回のブログを書くにあたって下記の記事を参考にさせていただいております。

animageplus.jp

animageplus.jp

 

 

写真集を出すことが決まった経緯について

という訳で、まずは写真集を出す事になった経緯について軽く触れておきます。こういう所を語っておかないと気が済まないのがオタクなんだよな。

 

これについては冒頭の記事のインタビューで答えられています。

 

――我慢を重ねて撮影された今回のフォトブックですが、制作はどのように決まったのでしょうか?

山下 マネージャーさんから、フォトブックの話が届いていますと連絡をいただいて、「是非!」とお返事させていただきました。20歳の時に、デジタルフォトブックではない写真集を一度出していまして、それからもう5年程経っているんです。その5年の間にファンになってくださった方もいらっしゃって、そういう方々は私の20歳の時の写真集を買ってくださるんですよ。でも、女の子は20歳から顔もすごく変わるし! と思っていて……。女心としては、今の私を見てほしいなって想いがあったので、今回、本当にタイミング良く素敵なお話をいただきました。

 

【「太れない!」その理由は? 山下七海が語る写真集への想い(前編)より引用】

 

 

「今の私を見て欲しいな」山下七海さんに言われたい言葉ランキング上位に食い込む発言ですね…。

 

そういえば特典動画のインタビューでも「今までは声優としてキャラクターに寄り添ったイメージで写真を撮ることが多かった。今回のフォトブックではキャラクターとして拘らない"今の山下七海"を見て欲しい」という内容を話されていました。

 

確かに声優さんはイベントや生放送に出演する際は演じるキャラクターのイメージの衣装、髪型、ネイルなどを意識する方が多いですね。例外もありますが、声優はあくまでキャラクターありきな訳であって必要以上に自分を出し過ぎてはいけないという事なのでしょう。そういう意味でも今回のフォトブックは山下七海さんの表現力が試されている作品でもあります。

 

また、今回のフォトブックの巻末インタビューが凄く良いんですよね。ここでは一部を紹介します。

 

――Wake Up,Girls!(以下「WUG」)のファイナルライブから1年と少しが経ちますが、この間に新たに感じたことや考えたことはありますか?

 

山下 1人で立っている、ということはやっぱりすごく大きくて。いままでは7分の1で、もちろんWUGというグループを背覆ってやっている自覚はあったんですけど、そこから山下七海という1人の名前でやっていかなきゃならない、ということはかなり考えました。それまでは「アイドル」としての活動をたくさんしてきたので、求められるものに対して120%応えようとしていたんです。が、これからは自分で自分を作っていかなきゃいけないんだ、と思うようになりました。(以下略)

 

山下七海 1stデジタルフォトブック『GLITTER』巻末インタビューより引用】

 

 

……なるほどね。今まではWUGというユニットに所属していたからこそ沢山のワグナーさん達がファンでいてくれたけど、ユニットが無くなった今、自分の事を追いかけてくれる人はどれだけいるのかな?と悩まれていたようですね…。

 

実際、個人活動を追うってかなりハードルが高いんですよね。ユニットとして追う分には作品のファンだったり、声優ユニットオタクが集まってきたりで色んなタイプのオタクが集ってくるんですが個人名義になると急激に減ります。

 

作品のファンが応援してくれるのはキャラクターとして出演している時だけだし、声優ユニットのオタクは気が付いたらユニットを推し始めちゃったりで「WUGではななみん推しw」と叫んでいた人も一部しかついてきていない様に思えます。WUGにいた時のななみんが好きなんだよな…という関係性のオタクも個人活動となると話は別ですからね。僕も関係性のオタクなのでこの気持ちは凄く良くわかります。

 

まだ解散から1年とちょっとだからこそ箱推しのワグナーさんも付いてきてくれているけど2年後、3年後はどうなの?という不安な気持ちが出てくるのは仕方ないでしょう。もっと色んな人に知ってもらわなくちゃ!奮闘する山下七海さんを当ブログは応援していきます。

 

 

 他にはこんな質問も

 

――ご自身のファンについて、どう捉えていますか?

 

 

え?マジ?そんな事聞く?って内容ですが気になる山下七海さんの回答はこちら

 

山下 あんまり〇〇〇〇〇〇〇私の〇〇〇〇〇〇と思います。

 

山下七海 1stデジタルフォトブック『GLITTER』巻末インタビューより引用】

 

 

この回答には思わず僕も「なるほど…」と頷いてしまいました。まるでオタク心理を見透かされているようでちょっと恥ずかしかったです。え?伏字だから内容がわからないって?詳細が知りたかったら購入して下さい。

 

 

後、山下七海さんが「この1年間、何を考えていたか」を日々スケジュール帳に書き連ねていたらしいのですが、その中からいくつか直筆で巻末インタビューに掲載されています。これが激熱過ぎて考察オタク的には「山下七海さんの思考や~~~?!」とひっくり返ってジタバタしてしまう出来栄えでした。え?どんな内容だったかって?詳細が知りたかったら購入して下さい。

 

今回の衣装の話

 

この辺で今回の衣装の話でもしますか。衣装についてはTwitterや宣伝動画で既に公開されています。

 

【1着目】

これとか

 

【2着目】

これとか

 

【3着目】

これですね。

 

 

今回の衣装やメイクについては何度もスタッフさんとの話し合いの結果決まったという程にこだわりポイントだとか。

 

1着目の衣装、真っ白のワンピースに薄紫の羽織を着ていますが、最初何色か候補があって色々試していた所、フィッティングで初めて会うスタッフさんに「紫が似合うね」と言われたエピソードがインタビューでも語られています。

 

紫と言えば山下さんがデビューしたWUGの担当キャラクター:久海菜々美のイメージカラーですね。元々見知っている人ならともかく初めて会う人にも紫色が似あっているといわれるなんて…。

やっぱり紫色の服を着ている時の表情だったり、立ち振る舞いが…その……出ちゃってるんだよな…。(WUGの亡霊)

 

 

また3着目の衣装、パンダとゲーム機の衣装についてもこう語られています。

 

――細部までこだわっているのですね。お洋服はいかがでしたか?

山下 お洋服は3パターンですが、上着の脱ぎ着もあるので、バリエーションとしてはもっとたくさんある感じになっています。撮影した横浜中華街の雰囲気にぴったりな黒いパンダのワンピースがあるのですが、これは、『邪神ちゃんドロップキック´』という作品に、私がパンダを胸元につけたキャラクターのキョンキョン役として出演していることから、スタイリストさんが準備してくださったんです! 私がゲーム番組に出ているのもあって、ゲーム機のイラストが入ったお洋服も準備してくださったりして……。このフォトブックをみんなで盛り上げようという雰囲気が伝わってきて、とっても嬉しかったです。

 

【「太れない!」その理由は? 山下七海が語る写真集への想い(前編)より引用】

 

ゲーム機のイラストがXBOX360のコントローラーなのも地味にシュールな笑いを誘いますが、スタイリストさんがわざわざ出演作品に合わせたものを持ってきてくれるのは熱いですね。今回の写真集に対するスタッフの熱量も伺えます。

 

邪神ちゃんドロップキック、、、良いアニメでした。キョンキョンも可愛かった。でも僕が一番好きなキャラクターは田尻ぺこらです。これだけは譲れません。

 

 

同じく邪神ちゃんドロップキック’でキョンキョンの姉役であるランランを演じている田中美海さんは今回の写真集の特典動画でナレーションを務めています。

 

 

山下七海さんは普段、田中美海さんの事は「みなみ」と呼んでいますが、たまに「田中美海は~」とフルネームで読んだり「田中美海っち」とクソ雑ネーミングで読んだりと呼び方が適当になる関係性が良いですね。仲の良い人程呼び方が雑になる現象…好きだ…。田中美海さんと山下七海さんの関係性についてもまた機会があればまとめていきたいです。

 

 

 果たして邪神ちゃんサイドにそういう話があったのかわかりませんがアニメのアカウントや作者の方も山下七海さんの写真集を宣伝してくれています。アニメで生まれた""絆""ですね…。

 

 

ここで少し話は逸れますが 今から6年前、2014年の山下七海さんのとある記事を紹介します。

ddnavi.com

 

この中のインタビューで山下さんは自身のデビューについてこう語られています。

 


――歌と踊りに興味があってオーディションを受けられたそうですが、最初は他のメンバーと自分との違いを感じていたそうですね。

山下:私、アニメについてあんまり知識がなかったんです。他のメンバーはみんな、もともとアニメが大好きな子ばっかりだったので、スタートから自分は遅れているなっていう気持ちが強くて。ずっとそれがコンプレックスだったんです。でも、私が悩んでいることを知っていた(田中)美海が「それでもいいじゃん! これから知っていけばいいんじゃない?」って言ってくれて。あ、いいんだ…と思ったら、すっきりしました(笑)。それからはどんな悩みでもみんなに言えるようになりました!

 

【「山下七海」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】より引用】

 

アニメに対して思い入れが薄い、知識が浅いという事にコンプレックスを感じていた山下七海さんがいつの間にか演じてきたアニメキャラクターが自身のイメージを象徴する存在の一部になっていたかと思うと……。これが""成長""…!

 

今回の写真集は「役に縛られない新しい山下七海」を表現するものでしたが、今までの積み重ねを全て消し去るのではなく引き継いでいくという事なんですよね。特典動画の方でも本人の口から語られているのでオタクはうんうん頷きながら是非見て下さい。

 

ここで「アニメ知識ないのに声優になることある?」と思われる方もいるかと思うので補足しておきます。

 

――山下さんは5年前に一度、紙での写真集を出されていますが、この頃はまだデビューして日が浅い頃ですよね。そもそもこの世界に入るきっかけはなんだったのでしょうか?

 
山下 きっかけは、ひょんなことだったんです。高校2年生の進路をどうしようかという時に、小さい頃からの夢だった「歌を歌う」という仕事のオーディションを一回受けてみてから大学に進もうと思いまして。歌手のオーディションだと思って締切間近に応募した「avex×81produce Wake Up, Girls! AUDITION 第2回アニソン・ヴォーカルオーディション」が、実は声優さんのオーディションだったという……(笑)。
 
【「太れない!」その理由は? 山下七海が語る写真集への想い(前編)より引用】
 

いや、でもそんなことある?って思うのでさらに補足します。

他には夜中に近くの写真屋さんに電話して急いで写真を取って書類を送ったなど2018年のWUGソロイベパンフレットの特典動画でその話を聞くことが出来ます。

 

最後に2着目のファッショナブルな衣装について。これはかなりチャレンジされたという印象です。今回の写真集はかねてから山下さんが好きだったと公言されているイラストレーターの電Qさん(@9q9qz)とのコラボも実現しています。

 80年代テイストっていうんでしょうか。らんま1/2みたいな昔のアニメ感のある独特な世界観がありますね。個人的には電Qさんのイラストを見るとFuture Funk界のビッグネームであるミカヅキBIGWAVEさんの事を思い出します。kawaii~~~

 

www.instagram.com

 

この衣装は「女の子にもカワイイと思ってもらえるような衣装を目指しました!」と語っていました。確かに女性の可愛い基準がどうなのか男の僕が語れる事でも無いので女性の方に感想を任せます。こうして好きなアーティストさんと自由にコラボできる様になったのも山下七海さんがやりたい事を実現出来ているというのが伝わりますね。

 

そういえば肝心の写真について語ってなかった

心理的な話が多すぎて肝心の写真集の中身について語るのが遅くなってしまいました。

 

無料で見られる神番組「ななみんのねごと」の第18回にて今回の写真集の話題が上がり、一部チラ見せしながら写真の解説をしている所があったので紹介します。ちなみに後半の有料パートになりますが、今回は山下七海さんが自身のお母さんと電話で話すコーナーもあるので気になる方は是非チャンネル登録を。

live2.nicovideo.jp

 

(29:00頃)

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これは実際にフォトブック内に収録されている写真の一部なのですが良く見ると右目だけちらっと見えているのが分かるでしょうか?

 

これに対して山下七海さんは「この写真は目が出てないカットもあったけどファンの人は片目がチラっと映っていた方が厨二っぽくて好きかなと思って選んだ」と話されていました。

 

なるほどね…。試されていますね。今回の写真集、当たり前と言えば当たり前ですが全て山下七海さん本人が掲載する写真を決めています。つまり今回選ばれた写真には山下七海さんの""思考""が詰まっているといっても過言ではないでしょう。

 

例えば35ページの左側のカット、「やっぱりファンの人、脇が見えてた方がいいのかな?」とか考えて選んだ可能性もあります。

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以前、このブログに「かわいい 脇 山下七海という検索ワードで辿り着いたオタクもいるぐらいないのでそういった需要はあるのかもしれません。てかナナニジ関連の検索ワード酷くない?

 

なら未公開カットと収録カットを見比べて「なぜこっちが採用されたのだろう?」と思考を巡らせてみるのも面白いかもしれませんね。

 

冒頭で紹介した下記の記事に掲載されている「中華料理世界チャンピオン 世界一の肉まん1個100円」のシャッター前に大きく手を広げて映っている写真について考えてみます。

animageplus.jp

 

この未掲載カットの構図と似たような写真がフォトブックの50ページに掲載されています。ちなみにその写真はシャッターの中央にやや前のめりに倒れ込む「λ」みたいなポージングで映っています。

 

この撮影場所ではシャッターに書かれた「世界チャンピオン」「世界一」という文字のインパクトが強く、未掲載の写真のポーズはそういったワードからインスピレーションを受け、力強いポージングになったのでしょう。

 

 

大して掲載されたカットではやや脱力気味、、、、、、、わかりました。

 

 

山下七海さんは今回の写真集「普段声優としてやるポージングじゃないものを目指した」という話をされていました。つまりアーティスティックな写真を目指したんだと思います。

 

それを踏まえると未掲載カットは「力強さ」「豪快さ」といったイメージが先行してしまい、写真集のテーマとは少しずれるのかな?という印象です。対照的に掲載写真は脱力感が文字のインパクトとの対比になり、芸術性が生まれ、その後のページのポージングとも繋がりが出来るているのではないでしょうか。

 

まぁ実際の所は、真相はわかりませんがこう考えるとちょっと楽しくなってきませんか?

 

え???ならない?そっか……。

 

 

おわりに

という訳で山下七海さんの1stデジタルフォトブック『GLITTER』についての感想を書き連ねてみました。他にも田中美海さんがナーレションをした特典動画についても語りたい事があったのですが長くなりそうなので割愛します。

 

booklive.jp

 

是非気になった方はご購入を。ちなみに特典動画を見る為には作品内容の所に特典動画のURLが記載されていますのでそちらから視聴することが出来ます。僕は最初どこで見るのか全く分からなくて10分くらい探していました。参考までに。

 

 

そういえば今回のフォトブック発売を記念してサイン入りチェキが当たる企画もされていますね。

 なるほど、ブックライブのアカウントをフォローしてツイートをRTするだけで応募できるんですね。ん…?続きがあるぞ…?

 

 

 

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了解っっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!